素晴らしい読書時間

読書メーターに登録しています。

イベントやコミュニティが

いろいろあり、年齢的に参加できるもの

遠くに行けないので、ネット上で参加できるものに限られますが

選んで参加しています。

先月は「雪」の本を読もうというイベントに参加しました。

参加者の方の選書を参考にしてこちらを図書館から借りてみました。

 

償いの雪が降る (創元推理文庫)

償いの雪が降る (創元推理文庫)

 

文庫ですが、意外と厚くて

先月には読むことができませんでしたが

ようやく読了しました。

こちらは、作者のデビュー作なのかな?

 

日本ではまだこちらしか翻訳されていませんが、とても素晴らしい内容でした。

もちろん人によって好みはありますので、私にとってはという限定です。

 

主人公は男子大学生。けっこう大変な家庭環境で育ち、それでも、前向きに生きる姿に応援したくなります。

弟が自閉症ですが、その姿もリアルです。

課題として、ある一人の年長者の自伝を書くため、老人ホームで出会ったのが

罪を犯して、刑にふくしていた一人の男性。

いまは、病魔に侵され

もう、残された時間もあまりありません。

 

その男性との出会いから、謎解き

犯人探しと

中盤からはハラハラドキドキの連続です。

 

事件が、悲惨なのと

戦争からの帰還兵ということで

生々しい描写もあり

そういうグロさが苦手な方はやめたほうがいいかも。

 

そうした、社会問題も含めての物語です。

今年読んだ中では、ダントツの一位です。

次回作も出ているようなので、翻訳が待たれます。

イベントに参加しなかったら読めなかった一冊です。

読書好きな方と繋がれるって、なかなか機会がないから

ありがたいです。