学生時代に、読書感想文を書くのが苦手でした。それに輪をかけて、詩を書くのも苦手でした。ですから、詩を読むこともなかったなのですが、読み聞かせをはじめて、時間調整のために詩をよみたいなぁと思うようになりました。

 

そう思って読み始めると、詩って短い言葉の中に、作り手の想いを詰め込まれたもので

すごいなぁと思うようになりました。

 

 

すこやかにおだやかにしなやかに

すこやかにおだやかにしなやかに

 
谷川俊太郎詩集 (ハルキ文庫)

谷川俊太郎詩集 (ハルキ文庫)

 

今回はこの2冊を買いました。

もちろん中古ですが。

 

谷川俊太郎さんの「生きる」と「朝のリレー」が好きで、もともとよく読んでいました。

 

その二つの詩も掲載されています。

 

まだ全部読めていませんが、ちょっと気に入った詩を見つけました。

 

「昨日のしみ」

まっさらみたいに思えても

今日には昨日のしみがある

すんだことさの一言を

漂白剤には使えない

涙をシャワーで流すだけ

 

からだの傷さえ消えぬのに

心の傷ならなお疼く

ごめんなさいの一言を

鎮痛剤には使えない

痛みをお酒で癒やすだけ

 

思い出したくなくっても

忘れられない日々がある

明日があるよの一言を

ビタミン剤には使えない

希望は自分で探すだけ