細い路地

いまの住まいには長く暮らしています。

 

小さい頃は、よく引っ越ししていました。

 

父が、修行先の母の実家から

家族をつれて

自分の実家へ帰ったとき。

 

父の実家が狭くて、借家を借りたとき。

 

父が家を建てたとき。

 

生家は、目白通り沿いで

片側二車線の大きな通りに

毎日車が走っていましたが

家の脇道を進むと細い路地になりました。

 

父の実家は、巴波川ぞいの街で

細い路地がたくさんあるところでした。

 

借家は、道路沿いでしたが

通学路は、いくつもあり

細い路地を探検しながら帰るのが好きでした。

 

いまの家の回りには細い路地がありません。

いつも、私のすむ街じゃない

と思いながら暮らしています。