人間観察

自分が苦しんでいないときは、病院という場所は人間観察にはもってこいの場所です、

 

特に大部屋だと、カーテン一枚で区切られているだけですから、どうしても様子がわかってしまいますね。

 

今回は、高齢の方ばかりの部屋でしたので、

皆さん一人ひとりは静かでした。

テレビは起きている間は見放題ですが

イヤホンをつけることになっています。

でも、皆さん音を消して見ているようでしたので、私も習いました。

字幕が出る設定になっていましたので

なんとか放送している内容も把握できました。

 

寝静まったあとに、ヒソヒソ話が聞こえる夜があり、

一体どこの音が聞こえているのか?

と思っていたところ

一人のおばあさんが消灯後ラジオを聞いていることがわかりました。

 

その方はとても痩せていて、杖のようなものを使って歩いていました。

 

その方が夜、トイレに出たとき

廊下で大きな音がしました。

廊下は暗くて転んでしまったようでした。

なんか、テレビの中の話のようでした。

口の中を切ったらしいのです。

看護師さんには「夜トイレのときは絶対呼んでね!」と強く言われてました。

 

向かいのおばあさんは、若いときには

宗教の普及活動をしていたようでした。

旦那さんも亡くなり、老人ホームのようなところから直接入院したようでした。

先生は娘さんと電話をされていたようでしたが、みまいには一度も来ませんでした。

 

廊下で転んでしまったおばあさんは、

冷蔵庫にプリンや飲み物をたくさん入れていて、看護師に配るのを楽しみにしているようでした。

この方の家族の方は、たくさんお見舞いに来ていました。

入れ代わり立ち代わり来ていましたが、

話を聞いている限り、財産目当て?のような人が多かった。

おばあさんがトイレに行こうとすると

手伝わずに看護師を呼んでました。

えー、自分で連れていけばいいのに!って

カーテン越しに思いました。

 

そして、このおばあさんの家族は

大部屋なのに、いつも大きな声で話をしていて、眠いときは迷惑でした。

 

大部屋のときは、マナーを考えてほしいですよね。