今、読んでる本です。
めっきり減ってしまったお風呂屋さんを舞台としたお話。
そこの番台には、金髪巻き毛のチャラチャラした男が座っていたのです。
柚木塔子は、一人暮らしをしている自宅の給湯器の故障により、お風呂を探していたのですが、大型銭湯に行くはずが
なぜか、この金髪男のいる五福の湯に通うことになってしまいます。
そこには、三毛猫の三助がいたり、
近所のお馴染みさんたちが通って来ています。
塔子の実家は酒屋を営んでいましたが
祖父が亡くなると、コンビニに建て替えられてしまいます。
祖父と酒屋を愛していた塔子は、
実家に足が向かなくなってしまいます。
お話の中に
「酒屋が売っているのは酒だけではない。」という一文があります。
地元に根ざした昔話ながらの銭湯。五福の湯。
そこの番台に座る金髪頭の番頭は、悩める少年少女のためだけの薬湯を用意したり、常連客の世話を焼いたりと忙しい。でもそれは、個人商店だからできることだ。
五福の湯の、祖父の酒屋と同じような居心地の良さは
なんだろうと考えたときに、塔子は気がつくのです。
柚木酒店に来る常連客たちは、決してまとめ買いをすることはなかった。彼らは毎日のように足を運び、祖父たちとちょっとした日常会話を楽しむ。町の御用聞きは、頼れる相談役でもあった。と。
今日はTVで、AIについて最新の情報を見たが、
コンビニの無人化など、人がいなくても
商売が成り立つようになるんだなぁと思いました。
それは、人手不足の解消になるのでしょうが
町の御用聞きという役割はできなくなりますね(TдT)