うらしまたろう

絵本の読み聞かせをボランティアとして行っています。

そうしたことから、絵本を読む機会も多くて

自分の好きな絵本というものもありますが、

なかには「このお話は、どういう意図をもって作られたのだろう」と悩むおはなしもあります。

 

朝の短い時間に読みますので、結末は

ハッピーエンドのものを選ぶようには

していますが、

こういう「大人としても、意味がわからないはなし」を選んでもいいのではないかっと

最近は思うようになりました。

 

最近、自分の中で気になっているおはなしは

「うらしまたろう」です。

みなさんもよくご存じのおはなしですが

亀を助けたわりには、うらしまたろうが

幸せにならないなぁといつも思っていました。

 

絵本を借りに行ってわかったのですが、

伝承されたお話ですので

地域によって結末に差がありました。

 

そもそも、亀が出てこないもの、竜宮城にいかないもの、玉手箱をあけても白髪にならないもの、などなど。

 

こういう多種多様なお話がすきなのですが

今回借りた絵本は

びっくり!

くもん出版 日本昔ばなし うらしまたろう

おざわとしお再話 かないだえつこ絵

 

白髪にはならずに、白い煙をあびたら

鶴になってしまうのです。そこに乙姫様が亀になってあらわれ、二人して天竺へあがり

幸せに暮らしたんだそうです。

 

こちらは、アマゾンでは見つけられませんでしたが、絵がとても素敵です。

 

おざわとしおさんによると、こちらは鳥取の中西部に伝わるお話だそうです。

 

なんとなく、ハッピーエンドだから

広く一般に知られているものとは違いますね。

おざわさんは、「この世とあの世の決定的な違い(時間の流れ)を語る話」と書かれています。

 

そういう捉え方もあるなぁと思いましたが

今回、何冊かのうらしまたろうを読んで私が思ったのは

「綺麗な異性や、美味しい料理、楽しい見世物を手に入れたとしても、結局自分の家族(母親)が一番だったと気がつく話」

ということ。

 

もしや、マザコンの話??

 

となると、ちょっとおかしくなりますが😛

 

うらしまたろうも、この世に戻ってきて

実家がなくなっていたとしても、

そんなに落胆しないで

そこから生き直せば良かったかもしれないと思います。

 

主人公が女性なら、きっとそこから強くたくましく生きていったのではないかな?

 

皆さんの地方に伝わるうらしまたろうは、

どんなお話ですか?

皆さんはどう解釈しますか?