読書④


はじめまして。 - fuyu_kaの日記

 

こちらの記事でも書きましたが、私は精神的に追い込まれると村上春樹さんの本に逃げ込む(記事にはリラックスする方法と書いています)傾向があります。

 

本はだいたい決まっていて、

 

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

 

 

 

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

 

 

 

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

 

といったところです。

 

何回、読んでも新たな発見があるすごい小説たちです。

 

今回はねじまき鳥クロニクルを読み返していますが

 

「でも僕は今、自分の意思で選んだ後天的な世界の中にいた。僕の家庭だ。それはもちろん完璧な家庭とは言いがたかった。しかしたとえどんな問題があるにせよ、僕は基本的にはその僕の家庭を進んで受け入れようとしていた。それは結局のところ僕自身が選択したものだったし、もしそこに何かしらの問題が存在するなら、それは僕自身が本質的に内包している問題そのものであるはずだと考えていた。」(P89)

 

この一文には、衝撃でした。今まで読んでいたのに、心に止まらなかった。

 

生まれ育った家庭は、先天的に与えられたもので、自分ではどうしようもないが、結婚して自分で獲得した家庭は、自分自身が選択したものだということを忘れていた。

 

もし、そこに納得していないなら、その家庭を解体することも、自分の選択としてできるはずだ。

 

なんとなく、当たり前すぎて忘れていたことを確認できた思いです。やっぱり村上春樹さん、すごい。